静岡県立清水南高等学校・同中等部のテニス部では、外部指導者を招いての部活動を実践しています。外部指導者により、部活動がどのように変わったのかを取材いたしました。
清水南高等学校は、平成15年に中等部が設置された、静岡県内に2校ある県立の中高一貫校の1つです。部活動においても、高校生と中等部生が一緒に活動を行う場面もあり、学年を越えた異年齢集団で、豊かな人間性を育んでいます。
テニス部の生徒の多くは、中等部から硬式テニス部に所属し、ある程度の技術を身につけているので、顧問教員はより専門的な技術指導が求められます。外部指導者を迎えることで、このような生徒の期待に応えることが可能になり、部活動に活気が生まれ、さらなる技術力の向上が見られています。
この外部指導者による部活動の指導について、副校長先生は、「専門家ならではのフィードバックや指導があり、部全体の競技力が向上しています。コーチに対する生徒や顧問の信頼は厚く、部活動がうまく機能しているようです。日常的な指導に加えて、大会会場にも駆けつけていただき、試合中の適切なアドバイスはもちろん、学校に戻ってから、足りないところやさらに強化が必要な箇所を具体的に指摘してくださるので、生徒の実践力向上につながっていると感じています。」と、効果を実感しています。
教職1年目の顧問の先生は、「初めての部活動顧問です。選手として、陸上の経験はありますが、テニスの経験はありません。着任当初は不安もありましたが、外部指導者を迎えて、いろいろな練習方法や指導方法を教えていただいています。生徒とうまくコミュニケーションをとってくださるので、生徒は活き活きと部活動に励んでいます。」と、外部指導者への期待と信頼が見て取れました。
生徒たちからのコメント
外部指導者からのコメント
生徒はみんな素直な子が多く、指導はしやすい。ただ、競争心に欠ける部分が見受けられるので、そうした欲が出てくるとさらに技術力もあがると思う。キャプテン(部長)がうまく部をまとめているので、部全体では楽しく行えている。